現在、私の出生図の金星には、トランジットの冥王星がほぼ重なっています。
私のネイタル金星は水瓶座1度台。
冥王星は約248年かけて太陽の周囲を巡るため、出生図の金星へトランジット冥王星が重なる経験は、通常、一生に一度しかありません。
私は今、その「金星の死と再生」の真っ只中にいます。
そして、今日。
私はほとんど一日中眠っていました。
気づいたら、20時間くらい寝ていた
とにかく異常に疲れていて、ほとんど何もできないまま眠っていました。
正確に計ったわけではありませんが、合計すると20時間近く眠っていたのではないかと思います。
目を覚ましたのは深夜。
「仕事!!!!」
となって、そこから慌てて必要な仕事を片付けました。
もちろん、「20時間眠ったのは冥王星のせい」と言いたいわけではありません。
疲労には身体的・生活上のさまざまな原因がありますし、占星術と睡眠時間の間に科学的な因果関係が確認されているわけでもありません。
ただ、金星と冥王星の合という非常に珍しいトランジットをリアルタイムで観察している人間として、「この時期、自分の身体に実際に何が起きていたか」は記録しておきたいと思いました。
「変容」というと、人は何かをしたくなる
冥王星。
死と再生。
変容。
錬金術。
こういう言葉を並べると、ものすごい決断をしたり、人生を変える行動をしたり、何か巨大な出来事が起こったりするイメージがあります。
でも、今日の私に起きたことは、
「寝る」
でした。
しかも、ものすごく寝る。
これはちょっと面白かった。
変容というのは、必ずしも自分から何かを「する」ことではないのかもしれません。
何かを学ぶ。何かを作る。何かを手放す。何かを決断する。
そういう能動的な変化だけではなく、一度活動を止めて、身体が何もしていないように見える時間の中で、何かが組み替わっていく。
そんな変容もあるのかもしれないと思いました。
そして今、蠍座金星がやってくる
さらに面白いことに、現在進行中の「トランジット冥王星 × ネイタル金星」という長期的な変容へ、今度はトランジット金星自身が刺激を入れる時期へ入ります。
金星は蠍座へ。私の出生図の金星は水瓶座。
そのため、蠍座を進む金星は、まず私のネイタル金星へスクエアを形成し、続いて現在その金星へ重なっているトランジット冥王星にもスクエアを形成していきます。
つまり、長期的に進んでいる「金星そのものの大改造」へ、一時的に金星自身が90度から刺激を入れてくる。
なんだこれは。
自分の工事現場を、金星本人が視察しに来るような配置です。
金星
「工事はどこまで進みましたか?」
冥王星
「価値観の基礎部分を剥がしています。」
金星
「私の家なんですが?」
冥王星
「建て直します。」
なかなか激しい。
「私は本当は何が欲しい?」
金星は、愛、美、快楽、お金、欲望、人間関係、自己価値。そして、「好き」という感覚そのものを象徴します。
蠍座へ入った金星は、それを表面的なところでは終わらせません。
「ちょっと好き」ではなく、「本当に欲しい?」と聞いてくる。
そこへ冥王星までいる。
だから、これから数日〜数週間、私は自分の中からどんな欲望が出てくるのかをかなり楽しみにしています。
何が欲しくなるのか。
何を美しいと思うのか。
誰と関わりたいと思うのか。
何にお金を使いたいのか。
何を研究したくなるのか。
何をしていると身体が喜ぶのか。
そして逆に、今まで好きだと思っていたのに、「あれ? もう別にいらないかも」となるものはあるのか。
これはかなり面白い観察になりそうです。
強烈に欲しい=必要、とは限らない
ただし、冥王星と金星が強く関わる時期だからこそ、一つだけ注意して観察したいことがあります。
「強烈に惹かれる」ことと、「本当に自分に必要」であることは同じではありません。
冥王星は物事を極端に深くします。欲望も。執着も。魅力も。
だから、「絶対これが欲しい!」と思ったときほど、すぐ欲望を否定するのではなく、逆に少し深く観察してみたい。
なぜ欲しい?
それを手に入れたら、私は何を感じたい?
それは喜び?
安心?
自由?
美?
力?
変容?
欲望を抑圧するのではなく、欲望を研究する。
これは今の私にとって、かなり重要なテーマなのだと思います。
苦しみに潜るのではなく、喜びへ潜る
前回の記事でも書きましたが、今回の冥王星×金星合を経験していて、私が一番面白いと思っているのがこれです。
冥王星は、「深く潜る」天体。
だから、トラウマ、恐怖、シャドウ、執着、無意識。そうした暗い領域へ潜る象徴として語られることが多い。
でも、金星と重なっているなら、逆方向にも行けるのではないか。
「喜びへ深く潜る」
もっと気持ちよく。
もっと美しく。
もっと楽しく。
もっと自由に。
「私は何をすると、本当に生命が喜ぶのか」
そこを、冥王星の深度で研究する。
私は今、この使い方を試しています。
そしてちょうど、錬金術を学び始めた
このトランジットがかなり正確になってきた時期と、私がヒーリングスクールへ入り、新しく錬金術を学び始めた時期が、ほぼ重なっています。
さらに、CELUNA HEALING LABO.という場所を作り、自分自身のヒーリングやワークを「研究する」という方向へ大きく舵を切りました。
冥王星が象徴する、分解、変容、再構築。
金星が象徴する、美、愛、価値、快楽。
その二つが重なる時期に、私は「錬金術」を学び始めている。
占星術を象徴として眺めるなら、かなり出来すぎたタイミングです。
もしかすると、「休む」ことも錬金術なのかもしれない
そして今日、20時間近く眠った。
今までの私なら、「寝すぎた」「仕事しなきゃ」「何もできなかった」と思ったかもしれません。
でも今は少し違います。
身体がそれだけ眠りたかったのなら、今日は眠る日だったのかもしれない。
何も生産していないように見える時間も、身体の内部では、回復したり、整理したり、統合したりしている。
錬金術というと、何かを激しく変容させるイメージがあります。
でも、火を止める工程もある。
冷却する時間もある。
沈殿を待つ時間もある。
ずっと加熱し続けたら、壊れてしまうものもある。
そう考えると、今日の20時間の睡眠も、私にとっては一つの「変容の途中の静止」だったのかもしれません。
まだ、変容の途中
冥王星は非常にゆっくり動きます。逆行もするため、この金星との合は一度通過して終わりではありません。
だから、今の私は完成形ではない。
死と再生の途中。
そしてそれが、ものすごく面白い。
これから何を好きになるのか。
何を手放すのか。
どんな美に惹かれるのか。
どんな技術を作るのか。
どんな仕事だけが残るのか。
どんな「私」が出てくるのか。
まだわかりません。でも、わからないからこそ、観察してみたい。
人生で一度しか経験できない可能性の高い、冥王星と金星の合。
せっかくなら、完成した後から振り返るのではなく、変容の真っ只中から記録していこうと思います。
次にこの続きを書くとき、今日の私とはまた違う価値観を持っているかもしれません。
それも含めて、今後の変化がとても楽しみです。